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株式会社RTT チーフオペレーターの高橋です。
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第30回!音響屋さんのお仕事〜ドラム編〜
はいー、というわけで
今回は楽器編第1弾として
私もプレイヤーの一人である、
「ドラムセット」についてお話ししようと思います。
意外とエンジニアさん達の中でも
実はそれぞれの楽器のことを隅々まで把握しているかというと
なかなか難しい部分があります。
それほどまでに楽器というのはとても奥深く、
全てを把握するというのはとても難しいことなんですよね。
きっとこれを見ている皆さんも、
テレビとかでドラムセットを目にしたり、
著名なドラマーさんの名前くらいは知っていたりするかもしれませんが、
ドラムセットに含まれる個々の楽器の名前までは知らなかったりしますよね。
今回はそういったところをご紹介していこうと思います。
ではまず”普通”のドラムセットを見てみましょうか。
https://drumsmagazine.jp/notes/beginner-drummer-section1/
とてもわかりやすい画像があったので拝借しました。
というのも当然ですね、ドラムマガジンというドラム専門誌の解説用写真なので、
このブログ見るより余程有意義だと思うのですが・・・
ドラムセットは基本的に以下の楽器で構成されています。
- スネアドラム・・・所謂”小太鼓”。裏面にスナッピーと呼ばれる金属で出来た蛇腹があるのが特徴。
- バスドラム・・・所謂”大太鼓”。ドラムセットの場合は足下に配置してフットペダルを使って演奏するのが一般的です。
- ハイハット・・・合わせシンバル。専用のスタンドを使って閉じたり開いたり出来るのが特徴。
- タムタム・・・バスドラムの上に配置されることが多い。人によって配置される数が違うが一般的には2つの場合が多い。
- フロアタム・・・床に配置されることが由来。バスドラムの次に低い音を担当する。
- クラッシュシンバル・・・余韻のある澄んだ音で曲全体やリズムにアクセントを付けるために使う。
- ライドシンバル・・・クラッシュよりも大きく厚い。余韻は長めでクラッシュに比べて低い音を出す。
それ以外にもたくさんの打楽器がドラムセットに組み込まれて使われています。
例えばこちらのセット。
これが世界一の多点ドラムセット。
アメリカのプロドラマー、テリーボジオさんのドラムセットですが、
あまりにも有名なんで詳しい説明はしません。
一方こちらのセット。
逆に世界の中でも類を見ないほどのシンプルセッティング。
日本のプロドラマー、BOBOさんのセッティングです。
なにがいいたいのかといえば、
これくらい“音楽は自由が許される”ということ。
何をどう好き勝手しても良いなんてことはありえませんが、
ちゃんと理由があってそれを説得できるなら、
それが全て許されるのが音楽の面白いところです。
例えばテリーボジオさんがBOBOさんのセッティングを叩こうと思っても、
普段から多点セットを操っているので多くの太鼓を使ったコンビネーションが出来なくなって実力を発揮できませんし、
BOBOさんがテリーボジオさんのセッティングを叩こうと思っても、
普段からシンプルセッティングで表現の幅を磨いているので、多点セッティングの優位性を引き出せないでしょう。
あくまで想像ですが←
テリーボジオさんは要塞のような多点セットをちゃんと満遍なく操ることが出来るし、
BOBOさんはシンプルセッティングでも持ち前のセンスと技術で幅広い表現が出来ます。
ちゃんと説得力があれば音楽の世界では許してもらえる。
そこが音楽の面白さだと思います。
見た目的にもわかりやすいのでドラムセットを使ってお話しさせていただいた次第です。
次はもう少し踏み込んでドラムの説明をしていこうかと思っています。
ご拝読頂きまして誠にありがとうございました!