「皆さんご無沙汰です」
って打とうとしたら
「ミサンガお断りです」
って打ち間違えました。
RTT高橋です。
前回の記事が10月でしたがあっという間ですね。
もう桜に緑色が見られる季節ですよ。
花粉に顔面ボコられる季節なので個人的には嫌な季節ですが、
気温も上がってきて過ごしやすいし空気も気持ちよく感じますよね。
弊社では今年新卒は採りませんでしたが、
新社会人の皆さんや学生の皆さんは新しい生活や立場に期待と不安が一杯って感じなんでしょうか。
「ようこそ、この世の地獄へ。もう逃げらんねぇぜ。」
私はこんな言葉を贈りたいと思います。
Waves eMotion LV1 導入!
さてさて、そんなことはおいておいて
弊社では新しく新兵器を導入しましたよ。
Waves eMotion LV1きちゃあああああああああああ💕
こちらWindowsPC上で稼働させるデジタルミキサーなんです。
「Waves」社といえば私の過去の記事でも紹介していますが、
PC上で音楽製作する際のプラグインを作っているメーカーとして老舗中の老舗で、
誰でも知っているくらいのデファクトスタンダードなメーカーさんです。
ご覧の通り全面タッチパネルのモニター2枚構成で物理フェーダーがありません。
操作は基本的に全て画面タッチで行います。
なんかもうそれだけでワクワクしますよね、オタク心がくすぐられます。
Waves SoundGrid(Ethernetを使ったオーディオ伝送規格)を利用して、
DSPサーバーを追加したり、インターフェースを増やしたりして、
その場にあった機材構成が自由に組み替えられる汎用性の高さが売りです。
(まぁ対応製品はお世辞にも安いとは言えませんが・・・)
ルーティングパスも自在で、
FX用Busが8系統、
モニター用Mix Busが16系統、
Matrixが8系統、
これら全てモノ/ステレオ切り替えられるのも大きい。
今までのミキサーでは8系統のうち、
1番と2番を組み合わせてステレオ1系統とするような運用だったんですが、
LV1の場合は1つのチャンネルでモノラルにもステレオにもなるので、
何を言っているのか分からないと思いますがとにかく自由自在ということです。
そして何よりも大事な点が、
DSPサーバーの負荷が許す限りは、
Wavesプラグインがいくらでも使い放題&超低レイテンシー!
Wavesプラグインを購入する必要はありますが、
Waves製プラグインはかなり便利なものが多くありますからね。
しかもレイテンシー(処理遅延)を気にせずに使えるので、
今まではレコーディング後のミックスなどでしか使えなかったプラグインが、
リアルタイムでライブシーンでも使えるようになりました。
例えば
「F6 Floating-Band Dynamic EQ」
PAさんでこれが嫌いな人は殆ど居ないと思うくらい使いやすいダイナミックイコライザーですね。
過去の記事でイコライザーのお話もしているかと思いますが、
通常のイコライザーは常に効果がかかり続けるのに対して、
ダイナミックイコライザーの場合はコンプレッサーのように指定したスレッショルドに対して効果がかかりますので、
欲しいタイミングでピンポイントに効果を付与できる点が強力なエフェクターです。
似たようなものにマルチバンドコンプレッサーがありますが、
マルチバンドコンプレッサーはAからBまでの帯域幅に対して、
ダイナミックイコライザーの場合は指定した周波数とQ幅に対して効果がかかる違いがあります。
あとは
「API 2500 Compressor」
名機「API 2500」をモデリングした「API 2500 Compressor」ですね。
ドラムのミックスバスとか2mixの最終段階で使われることが多いでしょうか?
いわゆるマスターコンプ的な感じで綺麗に整えてくれる使いやすいコンプレッサーですね。
TONEセクションのTHRUSTスイッチで効果をかける周波数特性を変化させることが出来るので、目的に合わせて調整できるのが嬉しいです。
これも嫌いなPAさんは少ないと思います。どちらかというと実機への憧れの方が強いかな?
特徴がはっきりしているので「この曲には合わないな」と思うことも少なくない。
「Eddie Kramer Drum Channel」
みんな大好きWavesのSignature シリーズ。
ビートルズとかジミヘン、レッドツェッペリンとかのエンジニアを担当した凄腕おじいちゃん、
エディー・クレイマーさんの手腕をモデリングしたプラグインです。
WavesのSignatureシリーズは何人かのモデリングが出ていて、
過去の私の記事ではクリス・ロード・アルジさんの紹介はした気がしますが、
このプラグインはもっともっとチートレベルでやばいプラグインです。
使うだけでかっこ良くなってしまうのでこのプラグインに頼りすぎると多分下手になります←
これら全てが使い放題のWaves eMotion LV1がいかに可能性のあるミキサーであるかがお分かりいただけたでしょうか。
SoundGridシステムは既にLV1の登場以前からPA・ライブシーンでは使われていましたが、
それらは既存のミキサーに追加する形で既にあるミキサーの制約下で運用するものでした。
それらの制約を受けず純正モデルとして登場したLV1。
既存の卓とは一線を画すデザインと拡張性、操作性。
小規模な現場にも大規模な現場にもマッチする可能性の塊です。
PCベースという部分で保守管理の観点から単体レンタルは残念ながら出来ませんが、
是非一度この卓の可能性を実感していただけたら嬉しいですね。