第15回!音響屋さんのお仕事〜無線編〜

弊社HPへアクセス頂きまして誠にありがとうございます。

株式会社RTT チーフオペレーターの高橋です。

 

 

今日、

我々が生活している環境では

様々なガジェットが

私たちの生活に大いに役立ってくれています。

 

例えばスマートフォン。

 

もうなくてはならなくなりましたね。

 

プライベートも仕事も。

電話やメールはもちろんのこと、

ゲームアプリで世界中の人と対戦したり協力したり。

 

特に現在2020年5月15日、

まだ東京はコロナ禍真っ只中ですが、

オンライン飲み会やオンライン帰省、

オンライン名刺交換や電子印鑑など。

ちょっとスマートフォン出来ること多過ぎですね。

 

また、家に居ることが増えたのでテレビを見る時間も増えました。

地上波もBSもCSも、

最近ではテレビでインターネットを見ることも当たり前で、

NetflixやAmazonプライム、

YouTubeもテレビで見られたり、

WIFI経由で有線LANを引かなくても良かったり、

Bluetoothで音楽再生や画面共有も出来たりします。

 

さてさて、

これら全てに共通していること、

それはタイトルからもお察しの通り

「無線」が扱えるということ。

 

我々音響屋さんもこの「無線」というものは大変重宝しています。

 

分かりやすい物で言えば「ワイヤレスマイク」

また、第2回でもお話ししました「イヤーモニター」

これは演者さんの動きを制限しないように無線であることが前提でした。

さらに「WIFI」も当然扱います。

これは単にインターネットに接続するだけで無く、

音響ミキサーとタブレット端末をWIFI経由で接続することで、

離れた位置からリモートコントロール出来るようにするためです。

 

今回はそんな「無線」のお話を音響屋さんに焦点を絞ってお話ししようと思います。

 

 

第15回!音響屋さんのお仕事〜無線編〜

 

さてさて、

そもそも「無線」とは何なのか。

というお話から始めてしまうと

専門的な話になりすぎてしまうので割愛しますが、

まず前提として無線には「周波数」存在します。

 

これは音波にもありました波動や振動の周期毎秒を表した数値で、

簡単に言えば1秒間に何回ギザギザする波なのか、ってことです。

 

例えば我々が普段使っているWIFI電波の周波数は

2.4GHz帯と5.2GHz帯、5.3GHz帯、5.6GHz帯などがあり、

我々が普段見ている地上波デジタル放送は470MHzから710MHz帯なので、

地デジの電波に比べて非常に振動の周期が細かいことがわかります。

 

ちなみに最近主流の無線イヤホンなどで使用される、

「Bluetooth」もWIFIと同じ周波数帯と使用しています。

意外と途切れることも多いかと思いますが、

それは同じ周波数帯の電波が干渉しあって起こってしまうんですね。

 

 

そして、この周波数には絶対的なルールというか

周波数の高さによって得られる現象がありまして、

 

周波数が高ければ高いほど真っ直ぐ直進していき

低ければ低いほど回り込みに強くなるということなんです。

またこの逆もあって、

周波数が高ければ高いほど障害物に弱くなり

低ければ低いほど障害物に強くなるんです。

 

例えばご家庭で使っている無線LANルーターを思い浮かべて見てください。

1Fや隅の部屋にしかモデムが無くて

仕方なく無線LANルーター置いたけど、

2Fや一番奥の部屋だと電波が弱くなってしまう。

 

 

ずばり天井や壁のせいで、電波が遮断されているからです。

 

 

天井や壁をぶち抜いてみれば一発解決するはずです。

試してみてください←

 

そしてさらにまたまた特性がありまして、

周波数が高ければ高いほど多くの情報を伝達できる

という点。

 

例えば我々が使っている携帯電話やスマートフォン。

最近耳にする5G(ファイブジー)という言葉がありますが、

あれは周波数のことでは無く「第5世代通信(5th Generation)」という意味で、

聞いたことがあると思いますが、

現在主流の4GLTE(第4世代通信)で使用されている電波は

800MHz帯(プラチナバンド)や1.4〜2.1GHzなどが割り当てられていて、

WIFI規格よりも低い周波数であることがお分かりだと思います。

 

そのため、WIFI通信の方が大容量のデータをやり取りするのに都合が良く、

アプリのアップデートなどでWIFI通信が推奨されるのはこのためなんですね。

 

ただ、WIFI規格よりも周波数が低いおかげで

WIFIより直進性はないけれど、そこそこ遠くまで飛ぶし、回り込みにも強いということで重宝されている訳です。

 

それに携帯電話の場合は基地局と呼ばれる電波塔が至る所に設置されていますし、

携帯電話事業者に連絡をすれば基地局を設置してくれたり、

専用のアンテナを取り付けてくれたりもします。

また、地上デジタル放送の周波数も低く感じますが、

同じように基地局が数多く設置されていますので、

広範囲をカバーしているわけですね。

周波数が低いと言うことはそれだけ障害物に強くなりますので、

その点をあまり考慮しなくても良いという部分もあるかもしれません。

 

 

以前お仕事で無線技術の研究成果発表会に行ったことがあるんですが、

実は我々が知らないだけで無線通信技術は驚くような進化を遂げています。

 

例えば10GHzや24GHzなどが既に実用段階にあって、

これだけ高い周波数だと当然直進性が強すぎて言うなれば「一点集中」なわけですが、

逆に伝達できる情報量もかなりの量を送れるので、

10〜24GHz専用の通信端末を駅の改札などに設置して、

予めダウンロードしたいデータ(例えば動画配信サービスで2時間映画1本ダウンロード)などを予約、

そして駅の改札を通った瞬間にダウンロードが完了している、

というような実験が行われているようです。

映画1本ダウンロードするのに今だと30分程度かかる場合もあるかもしれませんが、

それが改札を通ったそのわずか一瞬で出来るかもしれないということで非常に期待しています。

 

いや〜無線よく分からんけど凄いですね〜

 

次回は無線局免許などについてお話しようと思います。

 

ご拝読ありがとうございました!

 

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