第29回!音響屋さんのお仕事〜ステージプロット編〜

皆様大変お久しぶりでございます。

株式会社RTT チーフオペレーターの高橋です。

※と思ったら既に年が明けていた件・・・

明けましておめでとうございます。

本年も変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

 

毎週更新で始め(させられ)たこのブログですが、

既に2ヶ月以上原稿を落としておりますッ!!!!

 

大変申し訳ありません!!!

 

日頃の通常業務も並行して行っていますので

このブログの更新が途絶えたときには察してください。

 

 

さて、前置きはこのくらいにして、

今回のテーマはこちら!

 

第29回!音響屋さんのお仕事〜ステージプロット編〜

というわけで、

今回は「ステージプロット」についてお話ししたいと思います!

 

ステージプロットとは、

主にミュージシャンの方々とお仕事をさせていただくときに

演奏されるミュージシャンご本人様やそのマネージャー様などに

「このセッティングで演奏します」とか「この機材を持ち込みます」とかの

詳細な情報が記載されている資料一式のことを指します。

 

あまり音楽に詳しくない方からするとよく分からないかもしれませんが、

演奏する際の編成やセッティングなどは各演者様毎に異なります。

例えば、あるバンドは真ん中にボーカルで右にギター、左にはベース、後ろにはドラム、

でも他のバンドはさらにキーボードが居たり、

ギターがもう一人居たり、

ドラムが居ない代わりにDJだったり。

 

それぞれのミュージシャンに個性があり、

持っている楽器も違いますし、

もうなにもかも違います。

 

我々音響屋は当たり前ですが、

事前に与えられた時間内に作業を進めます。

例えば13時からバンドリハーサルだとするなら、

13時にはリハーサルが始められるように準備を進めます。

 

その準備を進めなくてはいけませんから、

今日のバンドさんは何人編成で、

持込の楽器はこれで、

あれが足りないからそれを貸し出して、

こんなトラブルがあるかもしれないから予め準備しておこう。

という風に動くわけですね。

 

わかりやすくいうなら「待ち合わせ場所」みたいな感じですよね。

「何時」に「何処」で待ち合わせね、的な。

その約束事が書かれた資料だと思ってください。

 

実際のプロットがこちらです。

 

楽器やったことの無い人からすれば分かりづらく感じてしまうんでしょうか・・・

お客さん目線からステージを向いたときの上から見た図で表記するのがルールです。

 

基礎的な記号の解説をするならば、

まずはこちら

丸の中に「Vo/Gt」と書かれていますね。

これは「演奏者」を表す記号です。

今回の場合は「ギターボーカル」という意味ですね。

キーボードに関しては「Cho/Key」と書いてありますが

こちらは「コーラス」担当という意味です。

あとはボーカルもコーラスもしないけどMCなどのマイクパフォーマンスはするという場合も

しっかり表記しておきましょう。

途中で急に喋られてもあなた用のマイクは用意してませんからね。

意外とこれを書いてくれないバンドさん多いんですけど、

結構重要な情報だったりするので出来れば表記するようにして欲しいです。

モニタースピーカーの位置や様々な部分での干渉を考慮する必要があるためです。

特にギターさんはバンドの中に複数人居ることが多く、

必ずではありませんが主に「リードギター」と「リズムギター」に役割分担されています。

リードギター・・・主旋律やギターソロなどを担当

リズムギター・・・コード伴奏などを担当

今回の場合はギターボーカルと単独ギターが1名ずつ。

単独のギターさんがリードギターを担当されるんだろうと想像できます。

 

お次はこちら。

この記号は「マイク」のことを指します。

特に今回の図で言うとボーカル用マイクですね。

矢印の向いている方向に人や楽器が立ちますよ、という意味です。

 

バンドサウンドではそれぞれの楽器にもマイクを立てるので、

もっとプロフェッショナルなセッティング図だと

楽器毎のマイクの位置も指定があったりしますが、

会場によって備えてあるマイクの本数や種類も異なりますし、

日によってオペレーターも変わります。

気合いを込めて一生懸命にたくさんの情報が詰まったセッティング図を用意してくれるバンドさんも居ますが、

正直、見やすさ重視でお願いしたいところです・・・

逆に情報少なすぎも御法度ですからね(怒)

 

続いてはこちら。

これは「スピーカー」の意味で、

今回の図でいうと演奏者に向かって配置されているのでモニタースピーカーという意味になります。

四角形で囲まれた中に逆三角形で表記されるもので、

三角形の底辺側がスピーカーの正面(音の出る方向)を指しています。

わかりやすく四角形と三角形で色を使い分けるのが通例ですが、

とにかくわかりやすければ問題ありません。

これも書いてくれないバンドさん多いですね。

会場によって既に配置が決まっているせいでモニタースピーカーが動かせない場合も多いですが、

伝えておくべき要望はなるべく書くようにしましょう。

当日言われても出来ることには限界がありますからね!!!

 

そしてこちら。

見ての通り「ドラム」ですね。

つまりは「楽器」や「アンプ類」そのものを指します。

「Drums 1Tom」と書かれている1Tomというのは、ドラムセットのタムタムの数を指しています。

タムタム・・・ドラムセットにおける太鼓の種類の一つ。バスドラムの上に配置されることが多い。

ドラムセットの解説もやるつもりなのでその時に詳しく触れたいと思いますが、

とにかくこの人は”ドラムセットのタムタムの数が1つだけあればいい”人だということがわかります。

これもちゃんと表記しましょうね。

また、会場によってはギターアンプの種類などが複数あることが多いので、

会場設備を使用するのであれば”どれを誰が使うのか”ということを明記しておきましょう。

今回の場合であれば

ギターボーカルはMarshal JCM900

リードギターはRoland JC-120

ベースはHARTKE

の会場設備を使用したいという旨が伝わってきます。

キーボードに関しても、

キーボード本体は2つ持ち込むけどキーボードスタンドは2本借りたいということ、

などが図を通して明確になっています。

 

このほかにもスタッフリストといったメンバー全員の名簿もあると、

その日を通してちゃんとお名前で呼ぶことが出来るので結構大切だったりします。

 

このセッティング図の出来上がり具合で

”その日一日が気持ちよく終われるかが決まる”と言ったら過言かもしれませんが、

正直そのくらいに重要な書類なのは間違いありません。

演者の皆様との意思疎通はこれを提出していただく段階から始まるので

決して適当に書かずにわかりやすく表記することを心掛けましょう。

 

ご拝読ありがとうございました!

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