弊社のHPへアクセス頂きまして誠にありがとうございます。
株式会社RTT チーフオペレーターの高橋です。
今までの記事をご覧頂いていた皆様、お久しぶりでございます。
初めましての方は今後ともよろしくお願いします。
第37回!音響屋さんのお仕事〜ProTools届いたよ!編〜
前回の記事から約2ヶ月空いてしまいましたが、
この間に弊社の中で変わったところがあります。
なんと・・・
ProTools Ultimateが導入されました!!!
ブラックのラックケースがアウトボード本体との親和性を演出していてよきですよね。
今回ご協力頂いたのは
株式会社サンフォニックス 販売事業部
プロオーディオ事業課の上野さんです。
最後まで面倒見てくださってありがとうございました。
今回導入した機材を紹介していきましょう。
まずは
Avid ProTools | HDX Thunderbolt 3 Chassis
アビッド プロツールス エイチディーエックス サンダーボルト スリー シャーシ
http://www.avidblogs.com/ja/protools-hdx-thunderbolt-3/
https://mirrorofes.com/blog-entry-210418thunderbolt3chassis.html
こんな感じでMac mini本体とProTools HDX PCIeカードが1Uラックに収まるシャーシです。
(上の写真は公式の素材なのになぜか左右反転してますが、電源ボタンは正面右側です。)
今回導入したのは最後のIntelチップモデルであるMac mini 2018。
3.2GHz Core i7 64GB RAMです。
Avid ProTools | Sync X
アビッド プロツールス シンク エックス
https://avid.secure.force.com/pkb/articles/compatibility/Sync-X-Support-and-Compatibility
HDX環境ではおなじみProTools | Sync HDの後継機。
内部クロックや音響ミキサーからのワードクロック、タイムコードなどと同期するためのハードウェアです。
そして、今回最重要なハードウェアがこちら。
Avid ProTools | MTRX Studio
アビッド プロツールス マトリクス スタジオ
https://pro.miroc.co.jp/headline/avid-mtrx-studio-hdx-chassis-preorder/#.YcLn4RPP2rM
Analog 18In/22Out、ADAT 16In/16Out、2ch分のマイクプリアンプ、モニタリング用ヘッドホンアウト×2、
そしてなによりDante 64In/64Outが備わっている点。
弊社の音響機材はDante系ハードウェアが整っているので、
ライブレコーディングをする際にはDante経由で直接音声信号のやり取りが出来ます。
サンプリングレートは44.1KHzから192KHzまで対応。
ProTools用のDigiLink mini端子が1ポートで32chでMTRX Studioには2ポートあるので、
MTRX Studio単体で最大64ch In/Outのやり取りが可能です。
ワードクロックとループシンク、Danteとのクロック同期が単体で可能なので、
LTCやビデオリファレンスが必要ないならSync HDやSync Xを用意する必要もありません。
HDX Thunderbolt3 ChassisとMTRX Studioだけ持ち運べば、
2UのサイズでHDXシステムが運用出来るという優れものです。
Mac mini本体も内部に収まっているわけですから、
移動手段さえどうにかなれば乗り込みも簡単です。
ちなみにMac mini以外のMacbookやiMacなどにも対応可能なデスクトップ型のChassisもあります。
そしてデータ保存用として、
BlackmagicDesign MultiDock 10G
ブラックマジックデザイン マルチドック テンギガ
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/blackmagicmultidock
1Uで4枚までのSATA SSDもしくはHDDをUSB-C1本でマウントできるドッグです。
前の記事でも書きましたが、
Mac mini内蔵SSDが突然死んでしまうことも可能性としてはあり得ます。
最初から外部ストレージに録音しておくことで、
万一PC本体に異常が見られた場合もデータを救出しやすくなります。
また、近年のMac miniは昔のように分解できる仕様では無くなってしまいました。
そういったフェールセーフ的な役割として導入しました。
最後に
株式会社ユタカ電機製作所 UPS610SP
オペレーション環境や、機材を守るために欠かせない機材といえば、UPS(無停電電源装置)です。
代理店はDanteおじさんとして業界では有名なPAオペレーター
「橋本敏邦」さんが運営している有限会社ティースペックさんから。
停電や電圧低下、もしくはヒューマンエラーによる電源の喪失が起こった場合に、
瞬時に内蔵の大型バッテリーによる電源駆動に切り替えることによって、
シャットダウンを防いで機材を保護してくれるものです。
600VA/480Wまでの出力に対応し、
最大出力時に内蔵バッテリーで最大7分間まで電源供給をしてくれます。
1Uサイズで480Wまで対応、7分間も耐えてくれれば上等です。
というわけで完成形がこちら。
UPSとMultiDockの間にはスライドトレーを装備して、バックアップ用にMacbookを置いたり出来るようにしています。
MTRX StudioとSync Xの右側にK&Mのヘッドホンハンガーも装備しています。
ラックケースは安心のPULSE製でリアパネルには
・Mac mini本体のHDMI、USB3.1Gen1、Ethernet端子
・Sync XのLTC、ワードクロック、ビデオリファレンス入力
・MTRX Studioのマイクプリ×2、モニター出力×2、Dante用Ether-Con×2(Pri/Sec)
を挿しやすいようにコネクタパネルを装備。
動画撮影用の音声収録、ライブレコーディング、
もちろんバンドレコーディングも対応可能です。
インストール済みプラグインはAvid純正に加え、
Waves Horizon
iZotope Post Production Suite 6がインストールされています。
以前ご紹介したWavesのRenaissanceシリーズはもちろんのこと、
ほぼ全てのプラグインが収録されたHorizonバンドルと、
ノイズ除去の最高峰 RX9 AdvancedやDialogue Match、
ボーカル用補正プラグインのNectar 3などが収まったiZotope PPS6。
追加でマスタリング用のOzone 9 Advancedも入っています。
レコーディングのご用命は是非RTTまでお問い合わせください!
ではまた!