弊社HPへアクセス頂きまして誠にありがとうございます。
株式会社RTT チーフオペレーターの高橋です。
前回の更新からおよそ3ヶ月。
久しぶりに記事を書いております。
毎週水曜更新とか大嘘クソワロタです。
なので勝手に不定期更新に変えさせてもらいましたが、
見つかったらまあ怒られるんでしょうね、きっと。
そんなことはさておき、
この3ヶ月の間に沢山現場を担当させていただきましたが、
ひとつ貴重な体験をさせていただいたので記事にしたいと思いました。
それでは参りましょう。
第34回!音響屋さんのお仕事〜MIRAI編〜
皆さんは「MIRAI」という車をご存じでしょうかね。
我らが世界に誇るトヨタ自動車の世界初燃料電池駆動高級セダンです。
燃料電池って何やねんって思いますが、簡単に言えば「水素とかで発電する電池」ってこと。
つまりこのMIRAIちゃんはガソリン車とかハイブリッド車みたいにガソリンとか軽油とか全く使わないんです。
公式の画像は恐らく使ったら怒られるので現場風景で申し訳ありません。
こちらはMIRAIの最新型JPD20型ですね。
2014年の初期モデルから2020年にフルモデルチェンジしました。
2014年型の方は見た目が当時を彷彿とさせる丸みを帯びたやさしめなデザインだったのに対して、
こちらの2020年型はより高級感が増したクールなデザインになりました。
個人的に見た目はこっちの方が好きですね。
なんで今回は車の話かというと、
今年の5月21日から23日に富士スピードウェイにて行われた
「スーパー耐久シリーズ 2021 Powered by Hankook 第3戦 NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」
にお仕事で行って参りまして、
その中日に弊社でもお世話になっている「Kino Iglu」のお二人による野外シネマの
音響・映像・エアスクリーン全ての電力を「MIRAI」1台から全て賄うというとても貴重な体験をさせていただいたんですよね。
このJPD20型MIRAIの個人的に感動したのが、
Power Moverと呼ばれる「可搬型給電機」の存在。
この写真右下のベージュ色のボックスです。
初期型MIRAIにはない新しい機能で、
ボンネット下にあるコネクターに繋ぐとAC100V15A×3系統の電力が供給出来て、
しかも燃料満タンの状態から400Wを常に使い続けても約4日間燃料が持つというパワフルスペックなのですよ。
トヨタ自動車の担当エンジニアさんには4500W使い続けても24時間は余裕だと言われました。
もうね、めっちゃ感動したんですよ。
なんていうか、「これなら多方面から文句言われないな。」って直感的に思いました。
まぁ冗談で、
車のお話ですしエンジンだとかそういう根幹の部分は他の専門の方々が沢山記事にしてらっしゃるので、
僕は僕の視点で話してみようかなと思ったわけであります。
当日の弊社のシステムが
NEXOのPS15R2×4、LS18×2、NXAMP4x4、YAMAHA QL1で、
パワーアンプのNXAMP4x4がカタログ値で1/8出力時に3000W、
実際そんなにつかうことは滅多に無いんですが上記のスピーカーの組み合わせなら1500W程度、
ミキサーのQL1が140W程度ですから、
軽めのフェス案件ならMIRAI1台でオールナイトもこなせてしまうんですよね。
しかも、MIRAI本体にもアース付き平行コンセント100V15Aが装備されていて、
パワームーバーの他に車体からも電源が取れるので、
パワーアンプに2系統、卓周り1系統、ステージに1系統でバンドものまでやろうと思えば出来てしまうというね。
しかも燃料が水素だから超クリーンエネルギーだし排気ガスもないし、
エンジンめちゃくちゃ静かだしMIRAIやばすぎって感じです。
しかもMIRAIの特徴を活かして車内の空気清浄機能でPM2.5レベルまで浄化できるっていうから驚き。
問題があるとすれば水素ステーションがまだまだ発展途上というところ。
僕は経験無いですが実際の水素充填時間はおよそ3分程度、
普通のガソリン車と殆ど変わらない位らしいです。
燃費もものすごく良くて、
水素なんでリットルではなくキログラム表記なんですが、
水素1kgあたり約130〜150km程度は走るらしい。
もうガソリン車の時代は終末に向かっているんだと実感しました。
二酸化炭素も一酸化炭素も全く排出しない、
環境にも人にも優しいMIRAI。
まだまだ新型コロナの影響は続いていますが、
明るい未来がきっとやってくると信じて・・・
なんてね。