第12回!音響屋さんのお仕事~自作PCへの挑戦:破~

弊社HP、またこの記事へのアクセス

誠にありがとうございます。

株式会社RTT チーフオペレーターの高橋です。

 

 

さてさて、

前回の自作PC編:序で始まりました

RTT特製、僕の考えた最強のPC計画。

 

無いんだったら作ればいい、これぞ真理です。

錬金術師だったら手合わせ錬成出来ちゃいます。

しかしこの時代に錬金術師は居ませんし、

等価交換なので結局は材料を調達しなければいけません。

 

なので今回は錬金術はあきらめまして、

PCパーツ専門店にてパーツを購入、

音響や映像部分に関わる部分はそれぞれ専門の代理店様を通して

購入させていただきました。

 

第12回!音響屋さんのお仕事~自作PC編:破~

 

PCパーツ専門店といえば秋葉原が思い浮かびますが、

秋葉原のPCパーツ専門店といえば

TSUKUMO

パソコン工房

ドスパラ

などなどその筋の人たちなら知っているショップがありますが、

予算や在庫状況を考慮して今回はドスパラさんで注文させていただきました。

 

 

というわけで届いたものがこちらです。

音響屋としてはやっぱり使い慣れている

Mac OS を作りたかったのですが、

Mac OS を自作することはApple社が厳しく規制しています。

公式のサポートも受けられませんし、

どちらかというとハッキングの部類に入るので

会社として堂々と行うわけにはいきませんでした。

やるなら自己責任で。

 

幸い私が初めて触ったOSはWindows98、当時小学生でした。

専門学生時代にMac OSを触ってからはMacファンと化しましたが、

それまではWindowsを使っていたので問題なく触れます。

Linuxは流石にわからん。

 

というわけで今回はWindows10 Home 64bit版をインストールします。

 

WindowsにはHomeだのProだのありますが、

Pro版はサーバー用に使われる事が多いですし

そこまで機能面もかわらないのでHomeを選択。

 

bitは簡単に言えば1度に扱える情報量で、

32bit版と64bit版がありますが

このご時世32bitを選ぶ理由はあまりないので64bitを選択。

32bitと比べて64bitは2乗の処理能力があります。

2倍じゃないです。2乗です。

32bitは2の32乗分の処理能力。

64bitは2の64乗分の処理能力です。凄いね。

(32bit版でしか対応していないソフトを使う人は注意してね!動かないから!)

 

そしてまず中央にあるものがマザーボードと呼ばれるものです。

よくCPUやメモリなどは聞いたことがあるかと思いますが、

基本的にそれらはこのマザーボードに取り付けるもので、

PC本体の根幹をなす重要なパーツです。

 

今回は

ASUS ROG STRIX Z390-F GAMING」を選択。

サラリーマンなら見たことあると思います、

あの「ASUS」社です。

読み方はエイサスでもアスースでもありません。

エイスースです。

実は自作PC界隈では結構大手メーカーだったりします。

量販店に並んでいる同社製ノートPCからは想像つかないようなハイエンドメーカーです。

 

 

お次はCPU。

マザーボードが身体としたらCPUは脳味噌です。

CPUは大手半導体素子メーカーのIntel社製を選択。

購入したのはIntel Core i9 9900

写真の一番右にある箱です。

Core i9は最新世代のものが既に登場していますが、

様々な点を考慮してこちらに決定致しました。

 

 

さて、

CPUは作業負荷がかかるとどんどん発熱し、

その熱を抑えるために自ら動きを抑制してしまうものです。

本当に人間と似たようなものですが、

つまるところ「冷えピタ」的な存在が必要ですね。

というわけで写真には写っていませんが、

CPUクーラーは「Cooler Master : Hyper H412R」を選択。

購入した時の明細がどっかいってしまいましたが

多分合ってるはず…

 

 

今回制作したPCは映像配信を前提としたものなので、

当然ながらグラフィックボード(GPU)も搭載しています。

映像に関する部分専用のCPUだと思っていただければいいと思います。

通常はCPUがある程度は処理を行ってくれますが、

通常業務をさせながら他の業務をさせるのは人間でも大変なことです。

 

というわけで選んだのは、

「Palit NE6166SS18J9-1160A (GeForce GTX 1660 SUPER GP OC)」

PCでハイエンドなゲームをプレイされる方はご存じですね、

NVIDIA社のGPUブランドである「GeForce」の「GTX 1660 Super」を搭載しています。

当然ながらもっと性能の高いGPUはありますが、

このPCでハイエンドなゲームをすることはないでしょうし、

もしプレイすることになっても十二分に働いてくれる性能を持っていると判断しました。

宝の持ち腐れになるよりはコストパフォーマンスを重視。

 

 

お次はSSD。

今回選んだのは

「Samsung 970EVO Plus 500GB」※写真は2TBです。

M.2という端子規格のもので、従来の規格よりも更にデータ転送速度が速くなったやつです。

ハードディスクドライブ(HDD)は聞いたことがあるかと思いますが、

SSDはSolidStateDriveの頭文字で、

ハードディスクは文字通りCDの様な光学ディスクですが、

SSDはUSBメモリの様な半導体ドライブです。

HDDとの違いはデータの読み書きする速度がHDDに比べてめちゃ早く、値段が高いです。

なので、現場などで発生したデータ保管用ではなく、

OSや編集ソフト・配信ソフトなどの安定した運用が求められるアプリケーション・ソフトウェア用に搭載しました。

 

 

メモリは32GB。

人間で例えたら机の広さなどに例えられますね。

「G.SKILL F4-3600C19D-32GSXWB」

台湾のメーカーでこちらもPCパーツでは有名な企業です。

動画編集ソフトやレコーディングソフトなど、

ソフトウェアを安定して動かすために32GBを採用しました。

 

 

HDDは「TOSHIBA DT01ACA300 3TBハードディスクドライブ」を採用。

1TB\3,000-だったのに3TBは\6,000-程だったので3TBにしました。

映像は勿論、音声データもハイレゾなどの高音質・高画質データはやはり莫大なデータサイズを占めます。

余裕をもって保存できますし、仕事で使う以上は必要なサイズだと思います。

 

 

また、光学ドライブは

Blu-ray対応の日立LGデータストレージ製Blu-rayドライブを採用。

詳しい説明は省きますが、

1080p対応のBlu-rayディスクならフルHDでの読み書きが可能です。

さらにSD・Micro-SD・各種Memory-Stick・コンパクトフラッシュ Ⅰ/Ⅱ・マイクロドライブ対応の

カードリーダーも搭載しているので、

あらゆるフォーマットでデータのお渡しが可能です。

 

ASUS製の無線LANユニットも搭載。

我々が普段何気なく触っている無線LANですが、

今回のマザーボードには無線LANが搭載されていません。

PCでハイエンドオンラインゲームをするのに

「無線LANなんか使わねえだろ?」って意味だと思いますが、

このご時世WI-FIくらいないと困りますよね。

やはり無線LANは有線LANと比べて接続安定性や速度面で劣ります。

なので動画配信の際には有線LAN接続を推奨していますが、

無線LANでも対応可能です。

どうしても安定性は格段に落ちるかと思いますが、ご相談ください。

 

また、オーディオデバイスとして

音響業界ではおなじみかつ弊社でも活躍しているDante規格を採用しまして、

「Focusrite Pro RedNet PCIeR」を搭載しました。

最低0.25msecの超低レイテンシー、

最大サンプリングレート192kHz、

最大ビット数32bit、最小でも24bitのハイレゾ録音が可能です。

1GbpsのCAT5e LANケーブル1本で最長100mまで伝送出来、

リダンダントネットワークを採用することで

メイン回線が途切れてもサブ回線に切り替わってくれる

正にプロユースのオーディオシステムです。

 

そして、

映像配信に欠かせない映像用インターフェース、

所謂「キャプチャーボード」ですが、

こちらも性能面や効率を考えPCIeカード式を採用。

「BlackmagicDesign DeckLink Quad HDMI Recoder」です。

異なるフォーマットの映像でもマルチに処理出来、

4K画質の入力までサポートしています。

映像スイッチャーがなくてもPC上で4系統の映像入力を処理出来ます。

 

 

最終的にケースは

「SilverStone RM400」を採用。

こちらはサーバー用PCのために設計されたケースですが、

我々が普段使用するハードウェア用のラックケースとは規格が同じなのでサーバー用ケースを採用。

やはり現場に持っていく前提なので運搬性はとても重要です。

ラックケースに収納すれば機材車への積み込みも楽ですし、

キャスター付きケースに収納する予定なので運搬性も抜群です。

 

電源ユニットは

「Thermaltake PS-TPG-0850FPCGJP-R 850W」を搭載。

マザーボード単体では電源供給出来ませんので、

こういった電源ユニットを取り付けてあげる必要があります。

基本的には必要電力の倍を搭載するのが一般的なようです。

消費電力も一定ではなく負荷がかかればその分電力を消費します。

今回製作したスペックではおおよそ400Wくらいの消費電力になりそうだったので、

余裕をもって850Wを採用しました。

 

 

というわけで出来上がったものがこちらです。

 

PCの性能を数値化したベンチマークスコアは、

FINALFANTASY XV BENCHMARKではごらんの通り高品質モードで6489。

評価は快適と書かれていて性能通りの動きをしてくれた感じです。

 

一番有名な測定ソフトのCHINEBENCH R20を動かしてみました。

その結果がこちら。

ベンチマークスコアはソフトによって数値が変わるものですが、

CHINEBENCH R20では3686ポイント。シングルコアでは495ポイントでした。

FFXV BENCHMARKはMacOSでは動きませんので、

CHINEBENCH R20の方を私のMacBookAir2019で動かしましたが、

スコアは506ポイント。

シングルコアでは286ポイント。

要するに私のMacBookの7倍以上の性能ということになります。

 

 

配信ソフトのOBS Studioもインストール済。

過去の記事でも紹介しましたDAWソフトのProToolsも最新版をインストールしています。

 

いつでも出動可能ですので、

興味のある方は是非お問い合わせください!

https://rt-time.com/live-video-distribution/ ‎

ワイヤレスマイク or DJセット
無料キャンペーン実施中
「機材の種類が分からない…」「ちょっと気になっただけなんだけど…」
\そんな時でも、お気軽にご相談ください/
舞台機構調整技能士資格保有のプロ親切丁寧に対応します。
相談・見積 完全無料!365日対応
音響セットお申込フォームはこちら
無料相談フォームはこちら
友だち追加
>お問い合わせはこちらからどうぞ

お問い合わせはこちらからどうぞ

私たちRTTは、マイクからスピーカー、DJなどの音響機材レンタル業務の他にも、PAオペレーターや、イベントディレクション業務を担う、総合イベントサポートサービスのプロフェッショナル企業です。関東圏を中心に全国で10000件以上、50種を超えるイベント実績がある弊社にお任せください。より良いサービスをより高いコストパフォーマンスでお届け致します。

CTR IMG