第5回!音響屋さんのお仕事〜スピーカー編〜

弊社HPへアクセス賜りまして誠にありがとうございます!

株式会社RTT チーフオペレーターの髙橋です。

 

 

さあ今回も傾いて参りましょう。

第5回目となりました今回は〜

音響屋さんのお仕事〜スピーカー編〜

でございます。

 

音響屋さんと聞いて真っ先に思い浮かびますよね。

 

マイクとスピーカーどちらのイメージが強いんでしょうか。

 

前回の記事でご紹介しましたミキサー達は

きっと存在すら知られていないかもしれませんが、

スピーカーが何をするための機械なのかくらいは

流石に皆さんご存知かと思います。

 

 

音を出すための装置

 

 

厳密には・・・

 

 

電気的信号を物理的振動に変換する装置

 

 

ですね。

 

 

マイク編でもお話ししましたが、

音とは触媒を介して伝わった振動のことでした。

話した声が空気を振動させて耳に伝わるから音として認識出来るわけです。

 

例えば超音波も軽く触れましたが

イルカやネズミ、コウモリなんかの動物たちは

超音波を使ってコミュニケーションをしているそうです。

我々には聞こえない超音波も

彼らにとっては日常会話なんですね。

 

 

そんなわけで、

せっかくマイクを使って集音し、

ミキサーを使って調整しても、

音が出せなきゃ意味が無いッッッッッッッ!!!!!!

というわけでスピーカー編いってみましょう。

 

 

 

身近なスピーカー達

私たちが生活している中で

スピーカーに触れている瞬間というのは

意外にも多く存在しています。

 

例えば・・・

 

携帯電話

最近はネット動画を見たりゲームしたりして

携帯のスピーカーから音を出すことは多いと思いますが、

当然電話相手の声を聴くための通話口にもスピーカーが使われていますよね。

 

 

さらに

 

テレビ

 

イヤホン

 

 

 

そして

 

 

事故

これは冗談ですが、

イヤホン・ヘッドホンをして運転するのはやめましょうね。

 

 

他には

飲食店などの店内BGM

 

そして

ライブイベント

 

ですよね。

 

 

人間の五感である

・視覚

・聴覚

・嗅覚

・触覚

・味覚

のうち、

普段生活している上で

我々が情報を判断するのに用いている割合ですが、

・視覚・・・83%

・聴覚・・・11%

・嗅覚・・・3.5%

・触覚・・・1.5%

・味覚・・・1%

『産業教育機器システム便覧』(教育機器編集委員会編 日科技連出版社 1972)より

いやいや・・・

もっと耳使おうよ!!!

 

もちろん状況に応じて

脳内の活動は常に変化しているそうですが、

このページをご覧になっている皆様には

もっと音楽を楽しんで欲しいと心から思います。

 

 

さてさて、

そんな風に身近な存在であるスピーカー達ですが、

主に我々が使用するスピーカーというのが、

SRスピーカーと呼ばれるものです。

 

例えばこれ。

ev_sx300

アメリカの大手スピーカーブランド

Electro Voice製「SX300E」

 

 

大きい物になると・・・

こちらはYAMAHAと業務提携をしているフランスの業務用ライブSRスピーカーメーカー

NEXO(ネキソ)製スピーカーで

上から順に

「GEO S12」

「LS18」

一番手前が「PS15R2」

 

 

 

これでも多分ベテランPAさんの中には、

小さい方だと感じる方も多いと思います。

 

 

音楽が好きでコンサートやライブによく行かれる方は

天井からぶら下がってるスピーカーを見かけたことがある人も多いかもしれません。

https://www.nexo-sa.com/systems/stm/overview/?lang=ja

 

こちらもNEXO製の「STM」シリーズですね。

 

そんな感じでこれらSRスピーカーについて傾いていこうと思います!

 

まず音響屋さんが必ずと言っていいほど所有しているスピーカーは・・・

ev_sx300

Electro Voice製「SX300E」!!

 

まずはスペックに触れましょうか。

■タイプ:2WAYフルレンジ
■周波数特性:50 Hz – 20,000Hz
■許容入力:300W(RMS)、600W(PGM)
■インピーダンス:8Ω
■出力音圧レベル:99dB
■ウーハーユニット:12インチウーハーDL12-BFH
■ドライバー:1.25インチコンプレッションドライバー DH2010A
■クロスオーバー周波数 : 1500Hz
■コネクター:スピコン x2 NL4MP
■スタンドマウント:○
■サイズ:42.9W×58.6H×31.2Dcm
■重量:17.7kg

 

きっと素人の方にとっては意味不明でしょうね・・・

とりあえず大体4〜6歳くらいの子供分は重いです。

 

まず「タイプ」の部分について。

スピーカーは大きく分けると3つの種類に分けることが出来ます。

フルレンジ  ・・・「全帯域」用スピーカー

低い音から高い音まで幅広い音域に対応した機種。

基本的にはウーファーとツィーターが組み合わさって出来ている。

※フル・・・Full(全て)、レンジ・・・Range(範囲)

ウーファー ・・・「低音域」用スピーカー

低い音域に特化した機種。

「サブウーファー」などフルレンジスピーカーでは対応出来ないような、

超低音域に特化した機種が有名。

※英語のWoofer(オオカミや虎の鳴き声)から命名。

ツィーター ・・・「高音域」用スピーカー

高い音域に特化した機種。

超高音域に特化した「スーパーツィーター」もある。

※Twitterの語源である英語のTweet(鳥のさえずりの意)から命名。

 

そして○WAYの部分ですが、

簡単に言えばどのようにして作られているか

という意味で、

 

1WAY・・・1つのスピーカーユニットのみ使用されたもの

基本的にはフルレンジスピーカーに対して使われる。

SRスピーカーとしての製品は少なめ。

2WAY・・・2つのスピーカーユニットが使用されたもの

最も普及している構成。

「ウーファー」「ツィーター」というように

2つのスピーカーユニットを役割分担させて1つの製品としたもの。

※SX300はこのタイプ!

3WAY・・・3つのスピーカーユニットが使用されたもの

「ウーファー」・「ミドルレンジ(中音域用)」・「ツィーター」のように

3つのスピーカーユニットに役割分担させて1つの製品としたもの。

代表的なスピーカーは

JBL製「PRX835」

https://jblpro.com/products/prx835#.XEWF-9L7RhE

こちらも大手スピーカーメーカーのJBL社の製品ですね。

イヤホンなどが広く知られています。

グリルと呼ばれるフロントカバーを外すと、

中身はこんな感じ。

上から1.5インチツィーター、6.5インチミドルレンジ、15インチウーファー

と3つのスピーカーユニットによって作られているのが分かると思います。

 

 

 

 

次に周波数特性を見ていきましょう。

「SX300E」の場合、

周波数特性は

50Hz〜20,000Hzと書かれています。

SRフルレンジスピーカーは基本的に

この周波数特性であるモデルが多く流通していますが、

サブウーファーである「LS18」の場合は、

32Hz〜130Hz

と全く違う周波数特性となっています。

 

 

第3回目の記事で音波についてお話ししましたが、

人間には可聴域というものが存在し、

人によって個人差はあるものの

大抵の場合は20Hz〜20,000Hzが聴覚によって聞き取れる範囲だとされています。

この範囲よりも下や上の音域は人間の耳では感じ取ることが出来ないんですね。

https://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=1354212

しかし超低音域は周波数が低く皮膚などが振動するため、

耳の聞こえない人でも触覚で感じ取ることが出来ることから、

いわゆるボディーソニックとして

カーナビなどでも有名なパイオニア株式会社

聴覚障がい者の方々向けに定期コンサートや専用機材の貸し出しを行っていたりします。

 

そして超音波などはこの20,000Hzよりもさらに上の音のことをいいます。

また一時的に話題になったモスキート音はおおよそ17,000Hzくらいだそうで、

年齢が重なるにつれてだんだんと高音域が聞き取れなくなっていくため、

若い人にだけ聞こえるとして高校生が携帯の着信音にするなど、

授業中に悪用したりするケースもありました。

 

今回はこのくらいにしておこうと思います。

 

続きはまた今度!

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