弊社HPへのアクセス誠にありがとうございます!
株式会社RTT チーフオペレーターの髙橋です。
またまたやってまいりました第4回目の今回は、
音響屋さんのお仕事〜ミキサー編〜
というわけで進行していきたいと思います。
素人の方はここでもまた疑問が浮かんでいるかと思います。
ミキサーって何?
これ?
いや、間違ってないですよ。
ミキサーの語源は紛れもなく混ぜ合わせるという意味から来ています。
もちろん記事のテーマが音響屋さんのお仕事なので、
今回紹介するのはこちらの
音響ミキサー
です。
「ミキシング・コンソール」や「音響卓」などともいい、
英語圏では「Mixing Table」というと伝わることが多いですね。
英語だとわかりやすいですよね。
ミキシングするための机です。
机だけどジュースこぼしたらめっちゃ怒られます。
この音響ミキサーも我々が仕事する上で欠かせない存在となっています。
実際の写真がこちらですね。
小さい機種だと
他にも
照明用だと
とか、DJ用になると
とか。
映像ミキサーだと
こんな感じになりますね。
弊社での取り扱いはありませんが、
なんだか難しそうなのになると
(画像はhttp://www.avidblogs.com/ja/venue-s6l-workflow-videos/より借用しております。)
こちらはアメリカの映像編集・レコーディング機器最大手、
Avid Technology,Inc.,(アビッド・テクノロジー社)のVENUE|S6Lという機種です。
機械好きからすると画面がいっぱいある時点でなんだかかっこよく思えてしまいますが、
機械苦手な人からするときっと頭の中が真っ白になってしまうんでは無いかと思います。
こちらは日本では毎年幕張メッセで行われる大型フェス、
COUNTDOWN JAPANなどでも使用されていますね。
では、何のためにミキサーを使うのか。
それは・・・
それぞれのソースを混ぜ合わせてまとめるため。
ということです。
こっちではなく、
こっちです。
第1回目の記事でも書きましたが、
それぞれの楽器や音声、
最近ではパソコンなどから音源を再生することも増えてきましたが、
そういった複数の情報を整理整頓するための機材ということになります。
まず全てのミキサーに共通していることがあります。
・複数の入出力
・フェーダーやノブの存在
そして
・アナログミキサー
なのか
・デジタルミキサー
なのかという点
■複数の入出力
これは上記の通り複数の情報を取り込むために存在しています。
弊社所有の機材を見てみましょうか。
こちらは先程の現場風景で1番最初に紹介した写真のミキサーで、
日本が世界に誇る音響機器メーカー
YAMAHA製のデジタルミキサーQL5という機種になります。
車1台平気で買える金額です。
画面汚くてすみません・・・。ちなみにタッチパネルです。
こちらが背面の入出力コネクター
このように機種によって異なりますが
QL5には32個のXLRインプット
16個のXLRアウトプット
その他Dante用Ethernet端子2つ
MIDI信号用入出力端子
また、AES/EBU出力用XLR(F)端子
などがあります。
ここでページを閉じようとした
そこのあなた、
もう少しだけ我慢しましょう。
各コネクターの名称などについては
別記事で詳しく紹介していこうと思っていますので
末永くお付き合いくださいませ。
では次にアナログミキサーを見ていきましょう。
こちらもYAMAHA製である
MGP16Xという機種です。
表面はなんだかたくさんのノブがあること以外あまり変わりませんね。
裏面もたくさんの入出力があります。
QL5の方が高級機材になるので、
当然出来ることも多いんですが
果たして何が違うんでしょうか・・・。
■アナログミキサーとデジタルミキサーについて
簡単に言えば
アナログミキサーとデジタルミキサーの違いは
・コンピュータが内蔵されているかどうか
ということです。
正確にはアナログミキサーにもコンピュータが内蔵されている機種はあるのですが、
デジタルミキサーは名前の通り内部の信号をデジタルで処理するので、
必然とコンピュータが必須になってくるわけですね。
デジタルとは何か、ということですが、
一言で言うなら「0と1」で表現したものです。
😃?
意味が分かりませんね。
例えば数字の0をコンピュータ言語である2進数で表現すると、
「0」ですが、
数字の7は
「111」となるんですね。
これもまた意味が分かりませんし、
0と1だけで表現する意味も分かりませんね。
もちろんれっきとした理由があるみたいなのですが、
ここはコンピュータ教室ではないので説明は省きます。
とにかく普段我々が触っているパソコンも画面上では綺麗な写真が写っていても、
内部的な処理は数字の0と1のみを使って処理されているというわけです。
しかしながら我々が住んでいるこの世界で
0と1のみで処理されているものなんてデジタルデータ以外にはあり得ません。
0と1の間には当然0.5も存在しますし、0と0.5の間には0.05も存在しています。
図で表すと
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%A2%E5%BD%A2
上の赤色がアナログ、下の緑色がデジタルで、
それぞれの真ん中の横線が0、上と下の横線が±1としてみてください。
デジタルは0と1でしか表現できないので
このようにカクカクとした形になってしまうんですが、
アナログデータでは0〜1の間も情報が存在するのでこのようになめらかな線が書かれています。
しかしながら頭の良いお偉い様型は文明の発展のために血と汗と涙を流しながら頑張ってくれました。
今ではアナログデータとほとんど差異の無いほどに、
それどころかアナログよりも高品質になめらかなデータ処理が可能となっています。
最近ではデジタルカメラよりもスマートフォンの方が高画質ですし、
むしろビンテージ感を出すためにわざわざフィルムカメラを使用する人も増えているそうです。
音楽でいえばアナログはレコード、デジタルはCD。
映像ならアナログはVHS、デジタルはDVDやBlu-rayですね。
どうしてアナログよりもデジタルの方が高品質なのかという点ですが、
それはアナログデータの方が余計な情報が混ざりやすい為、と考えて良いでしょう。
アナログデータの0〜1の間に例えば5という情報が混ざっていたとします。
数学上ではあり得ないことですが、アナログデータにはこういった余計な情報が高い割合で混ざってしまいます。
簡単に言えばノイズですね。
狭い世界では
「CDよりもレコードの方が音が良い!」
「いいやCDの方が良い!」
とかちょっとした戦争が起こっているようですが、
どうやら現在では東西冷戦時代よりも落ち着いているようです。
「どっちでもええわ」
かく言う私は中立派であります。
さて、かなり脱線してしまいましたが、
■フェーダーやノブの存在
について触れていこうと思います。
音響ミキサー然り他の映像や照明ミキサーには
必ずと言っていいほどフェーダーやノブが装備されています。
フェーダーとは
この赤線で囲まれた部分です。
指で触れると上下に動かせて
これを使って音量を調整していきます。
ノブとは
こちらの囲まれた部分で、
右に回したり左に回したりして
様々な調整を行うためのものです。
こちらはパソコンの画面上で表示したミキサー画面ですが、
同じようにフェーダーが並んでいるのがお分かり頂けるかと思います。
たくさんのノブもありますね。
これらのフェーダーとノブ達を操作して、
邪魔だったり余分な音、
さらに必要だったりかっこいい音を
リアルタイムに細かく調整しています。
もう察しが付いたかと思われますが、
このように音響屋さん達は
毎日機械に囲まれた生活をしています。
普段の仕事風景などは
弊社のInstagramやYouTubeチャンネルにてアップロードされていますので、
是非ご覧になってみてください。
少し長くなってしまったので
今回はこの辺にて終わりたいと思います。
今後も様々な記事を書いていこうと思いますので
どうぞよろしくお願い申し上げます。
ご拝読ありがとうございました!